生産者インタビュー

生産者インタビュー 03 京都府久御山町 藤井啓さん

生産者インタビュー 03
京都府久御山町 藤井啓さん2018/02/02

京都宇治碾茶The Uji

最高級手摘み碾茶をじっくり抽出し、
旨みをとじこめたボトリングティー。詳細を見る >

藤井さんの碾茶(てんちゃ)はどこで作られているのですか?

木津川河川敷です。昔から高級宇治茶の産地なんですよ。

うちは茶業を始めて私で7代目ですが、今は抹茶の原料である碾茶だけを作っています。

新芽の成長期に被せる覆い(寒冷紗)は二重にして遮光率を高め、35日間じっくり旨み成分を葉に蓄えて、収穫時は折り摘みという方法で芽を傷めないように手摘み。年1回、だいたい5月の1カ月の間、30人くらいのお茶摘みさんに来てもらって収穫をします。出荷するのは、丁寧に手摘みしたこの茶葉で作る一番茶だけです。

抹茶に比べて、碾茶は一般的にあまり知られていないですよね。

碾茶を飲んだことがあるのは、ほとんど農家だけじゃないかな。

碾茶は石臼で挽いて抹茶にするために作られているので、葉っぱの状態ではほとんど一般に流通していません。でも、そのおいしさを知っている農家では、実はよく飲んでいます。

製造工程の中で、碾茶はレンガづくりの炉に入れて高温で乾燥させるので、香ばしさがあるんです。特に水出しがね、うまいんですよ。

そこでできたのが、このボトルティー「TheUji」なんですね。

手摘み碾茶を知ってもらうには「これや!」と思いました。

ボトルティーというものがあると知り、JAの畑中さん(写真左)に伝えたんですよ。そしたら、彼がロイヤルブルーティー(製造会社)に、商品化を直談判しに行ってくれて。

畑中さん:農家さんが来客用に碾茶を出されていて、私もそのおいしさを知っていたのでなんとか商品化できないかと思っていました。高級で淹れ方が難しい茶葉なので、なかなか販売に至らなかったのですが、ボトルティーのことを聞き、これしかない!と。思わず1人でアポを取って売り込みに行きました。

結局実現までに3年かかりましたが、できあがってからは順調に売れています!高級抹茶だけにとどまらない、手摘み碾茶の楽しみ方を広げていきたいですね。

藤井さん:抹茶に使うのは葉の部分だけですが、選別した時に出る茎の部分がまたうまいんですよ。甘み、渋みが茎の方にもあって。“碾茶の茎茶”もまた、畑中さんが商品化してくれると思いますので、皆さん楽しみにしていてください!

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