生産者インタビュー
生産者インタビュー 01 京都府和束町 田中清和さん(右)・洋平さん(左)
生産者インタビュー 01
京都府和束町 田中清和さん(右)・洋平さん(左)2018/01/30
プレミアム宇治煎茶 田中さん親子の最高級茶葉だけを厳選した |
生産者さんを限定したシングルオリジンのお茶は珍しいですね。
「自分のお茶」を飲んでもらえると思うとうれしいです。
清和さん:うちは市場に出荷しているので、消費者の方々に直接届けられる機会はなかなかありません。だから今回、うちの茶葉に特化した「プレミアム宇治煎茶」ができたことはありがたいですね。ますますがんばらなあかんなと思います。
今は抹茶ブームで、煎茶だけを作っている農家が減ってきています。でも、昔から煎茶地帯である和束(わづか)としては、先祖から受け継いできた味を守っていきたいと思っています。
ずばり、田中さんのお茶とはどんなお茶ですか?
茶葉の旨みを凝縮させ、ツヤが残るお茶。
清和さん:養分・水分がたっぷり含まれた若葉の色や香りを活かしながら、煎茶の製造工程である「蒸し」と「揉み」をおこないます。出来上がりにツヤが残るお茶、というのが私の信念。手で感触を確認しながら、手揉みに近い製造方法で、通常の2倍以上の時間をかけて仕上げています。
洋平さん:僕は、毎年もっとおいしいお茶を作ろうと思って積み重ねている感じですね。肥料を自分で配合したり、新芽が出始める時期には霜に当てないようにしたりと、毎日手をかけています。でも、5月の収穫時期にならないと今年の出来ばえはわかりません。だからこそ、市場で評価をもらえた時は「よっしゃ!」と思いますね。
最後に、煎茶の楽しみ方を教えてください!
お湯の温度と量に少し気を付けるだけでグンとおいしくなりますよ。
清和さん:まず一煎目は、お湯を70~80℃に冷ますことと、お湯を少なめに注ぐことがポイント。急須に入れた茶葉が浸るくらいで止めて、蓋をして少し待ちます。そうすると、葉がゆっくりと開いてくるんです。いい頃合いで、少しだけ湯呑みに淹れてじっくり味わってみてください。二煎目は少しお湯の温度を上げて、量も増やしていく。こうすることで、三、四煎目まで風味を損なわずに楽しめるんですよ。
色々と試して、自分の好きな味を見つけてもらえたらと思います。
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